デュピクセント

デュピクセントは、アレルギー反応や炎症に関わる物質の働きを抑える生物学的製剤です。IL-4とIL-13という二つのタンパク質の作用を阻害することで、皮膚や気道で起こる慢性的な炎症を抑えます。

従来の治療法では症状のコントロールが難しかった中等症から重症のアレルギー疾患に対して、画期的な効果を示すことが明らかになっています。ステロイドの吸入薬や内服薬などで十分な改善が得られなかった方にとって、新たな選択肢として期待されています。

自己注射が可能な製剤であるため、通院の負担を軽減しながら継続的な治療を行えることも特徴です。患者様ご自身が自宅で注射を行えるようになれば、治療のために頻繁にクリニックへ足を運ぶ必要がなくなります。ただし、初回~2回目の投与・自己注射の指導は医療機関で行う必要があります。

当院ではデュピクセント治療の適応を評価し、患者様の病状や生活スタイルに合わせた治療計画を立てております。

主なデュピクセントの適応症

気管支喘息

吸入ステロイド薬や気管支拡張薬でコントロールできない発作が続く方が対象です。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

喫煙などによって肺や気管支が慢性的に炎症を起こし、空気の流れが悪くなっている方が対象です。

デュピクセント治療の流れ

STEP1:診察を行う

症状やこれまでの治療歴を丁寧に伺い、現在使用している薬の効果や副作用も確認します。

病状を詳しく確認し、治療の適応があるかを判断します。

STEP2:治療内容の説明を受ける

検査結果をもとに、デュピクセントが適していると判断された場合、

期待できる効果・投与方法・スケジュール・副作用の可能性などを説明します。

STEP3:初回~2回目投与を行う

初回~2回目は当院で皮下注射を行います。

投与後は一定時間院内で待機し、アレルギー反応などが起こらないか観察します。

初回~2回目で自己注射の方法を指導します。

STEP4:自己注射を開始し、定期的に通院する

投与間隔は、初めて注射する日のみ、1回2本の注射をし、その後は2週間に1回、1本注射します。自宅での自己注射を開始した後も、定期的に来院していただき、身体の状態などを確認しながら治療効果を評価します。

必要に応じて血液検査や画像検査も行います。


デュピクセント治療に関しては、診察・検査を含めて呼吸器内科専門医のもとで行っております。

診察予約をご希望の場合は、呼吸器内科でご予約ください。

デュピクセントの副作用と注意点

デュピクセントは比較的安全性の高い薬剤ですが、副作用が全くないわけではありません。最も多く見られるのは注射部位の反応で、赤み、腫れ、痒み、痛みなどが現れることがあります。多くは軽度で数日以内に自然に治まりますが、気になる場合には当院へご相談ください。

まれにアナフィラキシーと呼ばれる重いアレルギー反応が起こる可能性があります。蕁麻疹、呼吸困難、血圧低下などの症状が現れた場合には、すぐに処置が必要です。好酸球増加がみられることがあるため、適宜血液検査や画像検査で副作用の確認をします。

■詳細はサノフィのデュピクセント®のホームページをご参照ください。

👉デュピクセント®を使用される患者さんへ


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