気になる病気の情報や症状のほか、
その時節・情勢に合わせた医療情報をお届けします。

連日の猛暑日、真夏の太陽が照りつける暑過ぎる夏の到来ですね。
気温が上昇して体温が上がると体温を調節しようと汗をかきます。汗をかいて、体内の水分量が低下している状態で上手に水分補給しないと脱水症をおこしてしまいます。
年齢や身体の大きさなどの個体差はありますが、一般的な成人の1日の水分排出量は約2,500㎖(尿から約1,500㎖・皮膚や呼気から約900㎖・便から約100㎖)といわれています。
排出された水分量を補う訳ですが、食事から摂取される水分(約1,000㎖)や体内でエネルギーを発生させる時にできる水分(約300㎖)がありますので、これを引き算すると、飲水などで補給する水分量は約1,200㎖/日となります。そして、夏は汗で体内の水分が通常以上に失われるので、さらにもう少し意識して水分補給します。※発汗量にもよりますが、1,800~2,000㎖/日の水分摂取を目安にすると良いでしょう。
水分は、一度にたくさん摂るのではなく、こまめに少しずつ摂取することがポイントです。
一度にたくさんの水分を摂取すると、身体へ吸収されずに尿で排泄されてしまいます。尿の回数が増えて、かえって水分摂取を控えてしまうという事になりかねませんので、こまめな水分補給を意識しましょう。1時間毎にコップ1杯(約180㎖)の水分量を目安にすると良いでしょう。
そして、のどの渇きを感じる前に水分補給することです。のどが渇いた!と感じるのは、既に体内の水分が不足しているという脱水のサインです。特に高齢になると、のどの渇きを感じにくくなっているので、のどの渇きを感じる前に水分補給を意識してください。
水分補給は、利尿作用があるカフェインが含まれる飲料はなるたけさけて、水や麦茶・ノンカフェイン飲料のものが良いでしょう。

例年に比べて過ごしやすい日が続きましたが、今年も暑過ぎる夏が到来しそうです。日中の暑い時間帯は不要不急の外出はさけて、どうぞご無理のないようにお過ごしくださいね。
今回は「熱中症」についてです。
熱中症とは、高温多湿の環境下で、発汗による体温調節等がうまく働かなくなったり、体内の水分と塩分のバランスが崩れたりして、体内に熱がこもった状態のことをさします。
めまいや立ちくらみ、重症化すると、吐き気や全身けいれん、意識障害をきたすこともあります。重症の場合は命に関わりますので、早めの手当が大切です。
熱中症は、気温や湿度などが関係しています。気温が高く、高湿度、風通しが悪い環境下で激しい運動をすれば、熱中症になるリスクは高くなります。
めまいや気分不快、立ちくらみなどを感じたら、無理せずにすぐに涼しい場所へ移動して、身体を冷やして、水分補給をしてください。症状の改善がみられなければ、医療機関への早期の受診をお勧めします。意識がない時には、ためらわずに救急車を呼びましょう。
そして、注意したいのが高齢者の熱中症です。熱中症による死亡者のうち、約8割が65歳以上の高齢者といわれています。高齢になると暑さを感じにくくなり、さらに体温調整機能が低下しているため、周囲の人に気づかれずに対応が遅れるケースが多くみられます。特に、独居の高齢者で、高血圧症、糖尿病、認知症や精神疾患等の基礎疾患のある方は重症化しやすく、死に至ることもあります。
暑さを感じなくとも、気温が高い日には日中だけでなく夜間就寝時もエアコンをつけて熱中症を予防しましょう。こまめな水分補給も心がけてください。今年も暑過ぎる夏をのり切りましょう!

6月7日、気象庁は関東甲信地方の梅雨入りを発表しましたね。ジメジメとした湿気が気になる季節の到来です。
梅雨の時期は、喘息が悪化したり、息苦しくなったり、胸が重苦しく感じたりすることがあります。その原因として、ダニやカビに関与したアレルギーによることが考えられます。
梅雨の時期は、ダニが最も繁殖しやすい時期と考えられています。ダニの死骸やフンなどのハウスダストを吸い込むことで、咳喘息などのアレルギー症状を引き起こすことがあります。
また、部屋の中の湿度が高くなるとエアコンのフィルターに付着していたカビが増殖しやすい環境になります。クリーニングをしないで久しぶりにエアコンを使い始めることで、カビの胞子を吸い込んで喘息発作を誘発することがあります。
梅雨時期の対策として、ソファやカーペット、布団などの特にダニが繁殖しやすい場所は小まめに掃除機をかけて、天気の良い日は布団を干したり、布団乾燥機を使用したりする事で、ある程度の予防ができます。天気の良いは窓を開けて、部屋の換気をすることも有効です。クローゼットも定期的に扉を開けて空気を入れ替えましょう。エアコンは使用する前にフィルターなどをクリーニングすると良いでしょう。浴室はカビの繁殖スポットです。入浴後は浴室の換気を忘れずに!
雨が続いて、過ごしにくい日が続きますが、喘息発作が起こらないような環境作りをどうぞ心がけてください。
喘息発作という程ではなくとも、息苦しさを感じたり、胸が重い感じをしたり、少しでも体調不良を感じる時は、どうぞお気軽にご相談ください。

令和8年度、川崎市の肺炎球菌ワクチンのお知らせです
※予防接種のご対象の方には、川崎市より4月末より個別通知が発送されています
【対象者】川崎市内に住民登録がある方のうち
① 65歳を迎える方(65歳の誕生日前日~66歳の誕生日前日まで)
② 心臓、腎臓、呼吸器の機能障害及びヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害(障害1級程度)を有する方で接種日に60歳以上65歳未満の方
👉予防接種「肺炎球菌感染症予防接種」
~肺炎球菌~
肺炎球菌とは、主に鼻や喉の気道にすみつき、飛沫などでうつり、肺炎や菌血症、敗血症、髄膜炎などを起こす細菌です。成人では、その名の通り「肺」に感染して、肺炎を起こすことが多く、年齢が上がるごとにかかりやすくなり、重症化しやすくなります。
肺炎は、細菌やウイルスなどの病原微生物が体内に入り込み、炎症を起こした状態です。肺炎で亡くなった方の97.8%は65歳以上であったことがわかっています。
肺炎の原因となる病原微生物は、インフルエンザ菌、肺炎マイコプラズマ等のさまざまな種類がありますが、成人が日常でかかる最も多い原因菌は「肺炎球菌」といわれています。
高齢になると、免疫力が弱まり、病原微生物に感染しやすくなります。特に心臓・呼吸器・肝臓・腎臓の病気や糖尿病などの基礎疾患がある方は感染しやすく注意が必要です。
この機会にどうぞ肺炎球菌ワクチンの接種をご検討ください!
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