メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームは内臓脂肪の蓄積に加えて、高血圧、高血糖、脂質異常のうち複数の異常が重なった状態を指します。それぞれの数値が軽度であっても、複数の異常が組み合わさることで動脈硬化が急速に進行し、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気を引き起こすリスクが高まります。

「メタボ」という言葉が広く知られるようになり、健康診断でも注目される項目となっています。しかし、単にお腹周りが大きいというだけではなく、内臓の周りに脂肪が過剰に溜まっている状態が問題となります。内臓脂肪は皮下脂肪とは異なり、血糖値や血圧を上昇させる物質を分泌するため、全身の代謝に悪影響を及ぼします。

自覚症状がないまま進行することが多く、健康診断で複数の項目に異常が見つかって初めて気づく方も少なくありません。放置すると重大な疾患につながる可能性があるため、早めの対応が必要です。

当院では血液検査、血圧測定、腹囲測定などを通じて総合的に評価を行い、患者様の状態に応じた改善策をご提案いたします。メタボリックシンドロームは生活習慣を見直すことで改善できる病態ですので、一緒に健康な身体を取り戻していきましょう。

メタボリックシンドロームの原因とリスク要因

メタボリックシンドロームの根本的な原因は内臓脂肪の蓄積です。食事から摂取するカロリーが消費するカロリーを上回る状態が続くと、余ったエネルギーが脂肪として体内に蓄えられます。特に内臓の周囲に脂肪が溜まりやすくなり、これがさまざまな代謝異常を引き起こします。

現代の生活環境では高カロリーな食事を手軽に摂れる一方で、身体を動かす機会が減っています。外食やコンビニエンスストアでの食事は脂質や糖質が多く含まれており、知らず知らずのうちに過剰なカロリーを摂取してしまいがちです。加工食品には塩分も多く、血圧を上げる要因にもなります。

運動不足も大きな問題です。デスクワークが中心の仕事や、移動手段として車を使うことが多い生活では、エネルギー消費量が低下します。階段を使わずエレベーターやエスカレーターを利用する習慣も、日常的な活動量を減らす一因となっています。

遺伝的な体質も関係しています。家族に糖尿病や高血圧の方がいる場合、同じような体質を受け継いでいる可能性があります。ただし、遺伝的要因があっても生活習慣を整えることで発症や進行を防ぐことは十分に可能です。

年齢を重ねると基礎代謝が低下し、若い頃と同じ食事量でも太りやすくなります。特に中高年以降は注意が必要で、これまで通りの生活を続けていても体重が増加しやすい傾向があります。

ストレスや睡眠不足も見過ごせない要因です。ストレスが溜まると食欲を増進させるホルモンが分泌され、過食につながることがあります。睡眠が不足すると食欲を抑えるホルモンのバランスが崩れ、空腹感を感じやすくなります。

メタボリックシンドロームの診断基準

1. 内臓脂肪の蓄積

メタボリックシンドロームと診断されるためには、まず内臓脂肪が増えていることが前提になります。

腹囲をへその高さで測定し、男女それぞれの基準値を超えている場合に「内臓脂肪型肥満」と判断されます。

2. 血圧の異常

腹囲が基準を超えている場合、次に血圧を確認します。

収縮期血圧または拡張期血圧のどちらかが基準値以上であれば、血圧の異常とみなされます。

腹囲が基準を超えている場合、次に血圧を確認します。

収縮期血圧または拡張期血圧のどちらかが基準値以上であれば、血圧の異常とみなされます。

3. 血糖値の異常

空腹時の血糖値で評価します。

正常値より高い場合には高血糖と判断され、糖尿病の診断に至らなくても注意が必要です。

4. 脂質異常

中性脂肪と善玉コレステロール(HDL)の値を確認します。

中性脂肪が高い、またはHDLが低い場合に脂質異常とされます。

5. 診断の決め手

内臓脂肪の蓄積に加えて、

血圧・血糖・脂質の3項目のうち2つ以上に異常がある場合、メタボリックシンドロームと診断されます。

個々の数値が軽度の異常でも、複数が重なることで心血管疾患のリスクが大きく高まるため、総合的な判断が重要です。

6. 異常が見つかった場合

健康診断で腹囲や血液検査に気になる数値があれば、当院で詳しい検査を受けることをお勧めします。

正確な診断を行い、現在のリスクを把握することが改善への第一歩となります。

メタボリックシンドロームの関連疾患

1. 動脈硬化

内臓脂肪から分泌される物質が血管を傷つけ、動脈硬化が進みやすくなります。血管が狭くなったり詰まりやすくなることで、全身の臓器に影響が及びます。

2. 心臓の病気(心筋梗塞・狭心症)

心筋梗塞

心臓の血管が詰まり、心筋が壊死する危険な病気。突然の胸痛や呼吸困難を伴い、命に関わることがあります。

狭心症

心臓への血流が不足し、胸の痛みや圧迫感が生じる状態です。

3. 脳の病気(脳梗塞・脳出血など)

脳の血管が詰まると脳梗塞を起こし、半身麻痺や言語障害などの後遺症が残ることがあります。

また、くも膜下出血や脳出血のリスクも高まります。

4. 糖尿病の進行

メタボリックシンドロームが続くと血糖値が悪化し、糖尿病へ進行しやすくなります。

糖尿病になると網膜症・腎症・神経障害などの合併症が起こり、生活の質が大きく低下します。

5. 高血圧による影響

高血圧が慢性化すると心臓に負担がかかり、心不全につながることがあります。

腎臓の血管も傷つきやすくなり、腎機能が低下すると透析が必要になる場合もあります。

6. 脂肪肝

内臓脂肪が多い方は肝臓にも脂肪が蓄積しやすく、脂肪肝を起こしやすくなります。

進行すると肝硬変や肝がんのリスクが高まります。

7. 早期対処の重要性

これらの病気は突然発症することも多く、発症後に元の状態へ戻すのは難しい場合があります。

メタボリックシンドロームの段階で適切に対処することが、将来の健康を守るために非常に重要です。

効果的な治療法

メタボリックシンドロームの治療は生活習慣の改善が基本となります。内臓脂肪を減らすことで、血圧、血糖、脂質の数値も改善されることが多いためです。まずは食事内容の見直しと運動習慣の確立を目指します。

食事では摂取カロリーを適正な範囲に抑えることが第一です。揚げ物や脂っこい料理を控え、野菜や海藻、きのこ類を多く取り入れることで満腹感を得ながらカロリーを抑えられます。炭水化物の摂りすぎにも注意し、白米やパン、麺類の量を調整しましょう。

塩分摂取量を減らすことも血圧改善につながります。薄味に慣れることで、素材本来の味を楽しめるようになります。アルコールは高カロリーであり、肝臓にも負担をかけるため、飲酒習慣がある方は量を減らす努力が必要です。

運動は有酸素運動が効果的で、ウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリングなどを無理なく続けられる範囲で行います。週に数回、一回あたり三十分程度を目安に始め、徐々に回数や時間を増やしていくと良いでしょう。筋力トレーニングも基礎代謝を上げるために有効です。

生活習慣の改善だけでは数値が改善しない場合や、すでに高血圧や糖尿病、脂質異常症と診断されている場合には薬物療法を併用します。それぞれの症状に応じた薬を処方し、数値をコントロールしながら動脈硬化の進行を防ぎます。

定期的に当院を受診していただき、体重や腹囲、血液検査の結果を確認しながら治療効果を評価します。目標に向かって少しずつ改善していくことが大切で、急激な変化よりも持続可能な方法を選ぶことが成功の鍵です。

効果的な治療法

1. 無理のない目標設定

メタボリックシンドロームの改善は、日々の小さな積み重ねが大切です。続けられないほど大きな目標ではなく、生活の中で取り入れやすい工夫から始めましょう。

2. 食事のリズムを整える

三食を規則正しく摂ることで身体のリズムが安定します。

朝食を抜くと後の食事で食べ過ぎやすくなるため、できるだけ毎食しっかり摂ることが大切です。

夜遅い食事は脂肪として蓄積されやすいため、夕食は早めに済ませましょう。

3. ゆっくり食べる習慣をつける

よく噛んで食べることで満腹感が得られやすくなります。

早食いは過食につながるため、一口ごとに箸を置くなどの工夫が効果的です。

4. 間食と飲み物の見直し

間食は控えめにし、どうしても食べたい場合はナッツや果物などを少量に。

甘い飲み物は糖分が多いため、水やお茶に切り替えるだけでも摂取カロリーを大きく減らせます。

5. 日常生活で活動量を増やす

特別な運動が難しくても、生活の中で身体を動かす機会を増やすことができます。

通勤で一駅歩く、階段を使う、買い物を徒歩や自転車にするなど、少しの工夫で運動量が増えます。

テレビを見ながらのストレッチや家事も立派な運動になります。

6. 質の良い睡眠を確保する

睡眠不足は食欲を増やし、代謝を低下させます。

十分な睡眠をとり、ストレスを溜めないよう趣味やリラックスできる時間を持つことも大切です。

7. 禁煙の重要性

喫煙は動脈硬化を進めるため、メタボリックシンドロームの方には禁煙が強く推奨されます。

8. 気になる症状がある場合は受診を

健康診断で指摘を受けた方、お腹周りが気になる方、血圧や血糖値に不安がある方は、当院で詳しい検査を受けてください。

患者さまに合った改善計画を一緒に考え、健康的な生活を取り戻せるようサポートいたします。


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