〒211-0012
神奈川県川崎市中原区中丸子13-21
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系統 川31、川33、川34
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成人男性によく見られる髪が薄くなる状態のことです。 思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなってきます。
原因は、一般的に遺伝・男性ホルモンの影響などが考えられます。
AGAの人は全国で1260万人、そのうち気にしている人は800万人、何らかのケアを行ったことのある人は650万人と言われています。
AGAは進行性です。何もせずにほうっておくと髪の毛の数は減り続け、徐々に薄くなっていきます。そうならないよう早めのケアが大切です。
AGAの脱毛部にはDHT(ジヒドロテストステロン)が高濃度に見られ、これがヘアサイクルの成長期を短くする原因物質と考えられます。成長期が短くなることにより、髪の毛が長く太く成長する前に抜けてしまいます。十分に育たない、細く短い髪の毛が多くなると全体としてうす毛が目立つようになります。
AGAは抜け毛・うす毛がゆっくりと進行していきます。
また、額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなります。毛包が十分に成長しない為、髪の毛が太く長く育たないうちに抜けてしまいます。
ただし、AGAでは普通、うす毛になっていても、うぶ毛は残っています。毛包が存在している限り、髪の毛は太く長く育つ可能性があります。決してあきらめる必要はありません。
上記の内容は、薬品メーカーMSDのホームページにも記載されています。
http://aga-news.jp/secure/about_aga/index.html
髪の毛にまつわるさまざまな知識をご紹介します。
髪の毛は毛包と呼ばれる部分でつくられます。毛包の深いところには毛球があり毛球は毛母細胞と毛乳頭からできています。毛母細胞は、毛細血管から運ばれてきた酸素や栄養素をエネルギーにして、増殖や分化をくりかえし、これが上の方へと伸びていくことで髪の毛はつくられます。また、毛乳頭はさまざまな物質を分泌して毛母細胞の増殖をコントロールしています。
髪の毛には、大きく分けて硬毛と軟毛の2種類があります。
軟毛は直径30µmよりも小さく、メラニン色素が少ないために、周りの髪の毛より薄い色をしています。人は、乳児期から思春期へと成長していくにつれ、この軟毛が太く艶やかでコシのある硬毛へと変化していきます。また。髪の毛は約10万本あるといわれており、健康な人でも50~100本が毎日 自然に抜け落ちます。
髪の毛1本1本には寿命があります。伸びては抜け、また新しく生えることをくりかえしています。これをヘアサイクルと呼んでいます。図のように毛包は、成長期、退行期、休止期のいずれかの状態にあり、このうち成長期が一番長く通常2~6年間続きます。しかしAGA(エージーエー)の人は成長期が短くなるため、髪の毛が十分に成長しません。
当院では「プロペシア」と「フィナステリド」、新薬の「サガーロ」AGAの治療薬として処方しています。(診察料込)
※必要に応じて採血を行う場合があります。初回採血料(診察料込)¥15,000-(税込)
プロペシア | 90日分 ¥25,000-(税込) |
フィナステリド | 90日分 ¥21,000-(税込) |
ザガーロ | 90日分 ¥27,000-(税込) 30日分 ¥10,000-(税込) |
昨年承認されて発売が待たれていました「サガーロ」が、ついに日本でも発売開始(2016年6月13日)となり、当院でも処方を始めました。
「ザガーロ」は、男性型脱毛症(AGA)の原因の一つと考えられるDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの生成を阻害し、ヘアサイクルを正常に近づけることで発毛が促進され、太く長い毛が増えていきます。
「ザガーロ」の作用は、プロペシアと同じくAGAの原因になっているDHTの生産にかかわる5α-還元酵素の作用を抑えるものですが、プロペシアが5α-還元酵素のⅡ型のみしか抑えられないのに対し、「ザガーロ」は5α-還元酵素のⅠ型とⅡ型の両方を抑えることができるため、プロペシアよりすぐれた発毛効果を期待できます。
臨床試験において、「ザガーロ0.5mg」は「プロペシア1mg」の 約1.6倍の発毛効果があると報告されています。
「ザガーロ」は、3か月で効果があらわれる方もいますが、通常6か月間服用を続ける必要があります。発毛効果が得られた後に服用をやめてしまうと、再び髪の毛が元の状態に戻ってしまいます。ご自身の判断で服用を中止せず、医師の指示通り服用を継続しましょう。
次のような副作用があらわれることがあります。
服用時に変化を感じた場合は、必ず医師に相談するようにしましょう。
AGA治療薬の中には、海外から個人輸入できるものがありますが、日本の法律に基づく安全性等の確認が行われていないためご注意ください。ご質問やお問合せは、お気軽に当院の医師・スタッフまでお声がけ下さい。
男性型脱毛症では、ジヒドロテストステロン(DHT)などの関与によりヘアサイクルの成長期が短縮し、硬毛が軟毛化することで薄毛が徐々に進行する。
板見智:医学のあゆみ,222,895-896,2007より改変
ザガーロは、テストステロンをDHTへ変換する1型および2型の5α還元酵素をともに阻害し、DHT濃度を低下させることでヘアサイクルの正常化を促し、毛髪数を増加させる。
板見智:医学のあゆみ,222,895-896,2007より改変
板見智・宮地良樹編集:南山堂,毛の悩みに応える皮膚科診療 毛髪最前線,1-3,2006
承認時評価資料:非臨床試験の薬理試験
引用元:https://www.healthgsk.jp/products-info/zagallo/product-characteristics/action_mechanism.html
男性の男性型脱毛症患者を対象に、ザガーロ0.02mg、0.1mg、0.5mgの用量反応性を検討するとともに、ザガーロのプラセボに対する優越性、およびザガーロのフィナステリドに対する非劣性を検証することを目的とした。
20~50歳の男性型脱毛症患者917例
多施設国際共同・無作為化・二重盲検・ダブルダミー・実薬/プラセボ対照・並行群間比較試験。
対象患者に対し、ザガーロ0.02mg、0.1mg、0.5mg、フィナステリド1mgまたはプラセボを1日1回24週間経口投与し、発毛(毛髪数のベースラインからの変化量)を主要評価項目として、ザガーロのプラセボに対する優越性を検証するとともに、用量反応性を検討した。
プラセボに対する優越性が検証された場合には、ザガーロのフィナステリドに対する非劣性も検証し、さらにフィナステリドに対する非劣性が検証された場合には、ザガーロのフィナステリドに対する優越性を検証した。
また、部分集団解析として、日本人集団(200例)におけるザガーロの用量反応性およびプラセボに対する優越性を検討した。
主要評価項目
…発毛(24週時における頭頂部の毛髪数のベースラインからの変化量)
副次評価項目
…発毛(12週時における頭頂部の毛髪数のベースラインからの変化量)、育毛(毛髪の太さのベースラインからの変化量、硬毛数のベースラインからの変化量)、専門家委員会による写真評価(頭頂部および前頭部の発毛の変化)、治験責任医師による評価(頭頂部および前頭部の写真評価によるベースラインからの発毛の変化、男性型脱毛症のNorwood-Hamilton分類の変化)
※発毛および育毛の評価方法:ベースライン時に頭頂脱毛部の前縁部を一部刈り上げ、治験実施医療機関が撮影した被験者の頭皮の写真を用いて、直径2.54cm円内の毛髪数、毛髪の太さおよび硬毛数を中央測定機関で測定し、評価した。なお、毛髪数、毛髪の太さ、硬毛数は以下のように定義した。
まず、ザガーロ各用量のプラセボに対する「優越性」を検証した(有意水準:両側0.0167)。
プラセボに対する優越性が検証された場合は、ザガーロのフィナステリドに対する「非劣性」を検証した(24週時におけるザガーロ群とフィナステリド群の毛髪数の差の片側99.165%信頼区間の下限値が、非劣性限界値-35より大きい場合に非劣性が検証されるとした)。
フィナステリドに対する非劣性が検証された場合は、ザガーロのフィナステリドに対する「優越性」も検証した(有意水準:両側0.0167)。
承認時評価資料:第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験(第Ⅲ相試験:非劣性試験)(海外、ARI114263試験)
Gubelin HW, et al.: J Am Acad Dermatol, 70, 489-498, 2014
[本試験に関わる費用(本論文の投稿費を含む)はグラクソ・スミスクライン(株)の支援を受けた。著者には、過去に研究者、演者、アドバイザリーボードメンバー、外部メディカルアドバイザーとしてグラクソ・スミスクライン(株)を支援した者が含まれる。本論文の著者のうち3名は、グラクソ・スミスクライン(株)の社員である。]
24週時における毛髪数※1のベースラインからの変化量(調整済み平均値)は、ザガーロ0.1mg群および0.5mg群でそれぞれ63.0本、89.6本、フィナステリド1mg群で56.5本、プラセボ群で-4.9本であり、ザガーロ0.1mg群および0.5mg群では24週時において、プラセボ群と比較して毛髪数が有意に増加した(全てp<0.001、治療、クラスターおよびベースラインの毛髪数で調整した線形モデルによる検定)。
※1 頭頂部の直径2.54cm円内における直径30μm以上の非軟毛の数
毛髪数のベースライン§からの変化量(24週時)(主要評価項目)
デュタステリド0.02mg群は承認外の用量のため削除した。
承認時評価資料:第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験(第Ⅲ相試験:非劣性試験)(海外、ARI114263試験)
Gubelin HW, et al.: J Am Acad Dermatol, 70, 489-498, 2014より改変
[本試験に関わる費用(本論文の投稿費を含む)はグラクソ・スミスクライン(株)の支援を受けた。著者には、過去に研究者、演者、アドバイザリーボードメンバー、外部メディカルアドバイザーとしてグラクソ・スミスクライン(株)を支援した者が含まれる。本論文の著者のうち3名は、グラクソ・スミスクライン(株)の社員である。]
ザガーロ0.1mg群および0.5mg群では、24週時において、プラセボ群と比較して毛髪の太さ※2が有意に増加した(全てp<0.001、治療、クラスターおよびベースラインの値で調整した線形モデルによる検定)。
※2 頭頂部の直径2.54cm円内における直径30μm以上の非軟毛の太さの合計
毛髪の太さのベースラインからの変化量(24週時)(副次評価項目)
デュタステリド0.02mg群は承認外の用量のため削除した。
承認時評価資料:第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験(第Ⅲ相試験:非劣性試験)(海外、ARI114263試験)
Gubelin HW, et al.: J Am Acad Dermatol, 70, 489-498, 2014
[本試験に関わる費用(本論文の投稿費を含む)はグラクソ・スミスクライン(株)の支援を受けた。著者には、過去に研究者、演者、アドバイザリーボードメンバー、外部メディカルアドバイザーとしてグラクソ・スミスクライン(株)を支援した者が含まれる。本論文の著者のうち3名は、グラクソ・スミスクライン(株)の社員である。]
■第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験において認められた主な副作用(承認時)
いずれかの群で発現頻度が2%以上の副作用を記載した。
デュタステリド0.02mg群は承認外の用量のため削除した。
承認時評価資料:第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験(第Ⅲ相試験:非劣性試験)(海外、ARI114263試験)
引用元:https://www.healthgsk.jp/products-info/zagallo/clin-safety.html